何歳までセックス出来る?
その日は、早朝から抱きあって、いつもどおり最後は同時に果てました。
ただ昔と違うのは、最近、セックスの後はいつも足腰が気だるく、なかなかベッドから起き上がれずに、再び眠りに落ちてしまいそうでした。加齢かな・・・心の中で呟きました。
奈美恵はゆっくりと身体を起こして、乱れた息を押し殺して、こう言いました。
奈美恵「あのさ、エッチって何歳くらいまでできるのかなあ・・・?」
俺「あ~、個人差あるからね・・・どうやろ?ほら、前にテレビに出ていたね、80歳過ぎのお爺さん、ウチのかあちゃんが好きでね~、まだ現役バリバリですよ、ってやつ。凄いよな~、元気だよな。」
奈美恵「男性は年齢いくと個人差あるのかもね~。女性は皆、できれば歳をとってもずっとしたい、って思っていると思うよ。少なくとも私はまだ全然濡れるし、何より若い時のセックスって今ほど気持ち良いとは思ってなかったけれど、年齢を重ねるにつれてどんどん気持ち良くなっているわ。」
内心ドキッとしました。奈美恵は、どちらかと言うとセックスが好きなほうだと思います。
積極的に求めてくる方ではないけど、誘えばグイグイと乗ってくるし、いったん身体に火がついたら、続けて何度でも気を遣るタイプ。
俺は・・・どうかなあ・・・と自問自答。
正直、俺の方はあと何年かしたら性欲は無くなる気がする。
いや、というか既に衝動的に湧き上がるような性欲は無くて、じわじわとゆっくり滲み出る性欲・・・と言えばいいだろうか。その程度かな。
それに俺のムスコは残念ながら調子の良い時と悪い時があって、それは年齢を重ねるとともに、顕著になってきている気がする。
そんな俺は、セックスに対しては、一応のポリシーを持っているのです。
女性は、『セックスの快感が男性のそれの数倍』とよく言いますよね。女性はそんな恵まれた特性をもって産まれてきたのだから、男性の役割として、愛している女性を絶頂に導いてあげなければ駄目、という雄としてのポリシー、と言ったらいいのかな。
そういう気持ちがあります。
でも、認めたくないけどそんなポリシーも加齢のせいか、持ち続けることが年々厳しくなってきているのが正直なところ。
とにかく、愛している女(ひと)なのに絶頂に導くことができなくなるのは、俺としてはとても辛いことなのです。
離婚前の女性との出会い
奈美恵と出会ったのは、妻の里香と離婚する少し前だったと思います。
当時、妻に対しての長年の結婚生活での不満が爆発して、関係の悪さが決定的になりつつある時期でした。
里香は、大学時代からのアルバイト仲間で、就職してからも定期的にグループで食事や旅行に行くような仲でした。
やがて30歳も目前となり、『何となくの流れ』というと乱暴な言い方ですが、2人はいつしか友達から恋人の関係になっていました。
いけない事ですが「不倫」になります・・・
友達としての関係が長く、互いの性格をよく知っているつもりであったためか、トントン拍子に話が進みました。ふと気づけば、交際してから半年ほどで結婚まで進んでいたのです。
前妻との離婚理由・・・
前妻は里香。
結婚生活が始まって間もない頃から、片付けができないなど家事のできない専業主婦だった里香への不満はありました。
それでも若かったこともあって、週に数回のセックスはありましたし、2人の子宝にも恵まれました。
もちろん子どもが産まれ、夫婦で子育てをする中、妻への不満など言っている状況ではありません。
『子はかすがい』が幸いして、気づけば2人の子どもも小学生になり、中学生になって、親の手を離れるようになりました。
子どもの成長とともに親の手がかからなくなるのは嬉しいことです。
ただ、それと同時に俺のなかで、専業主婦の里香に対しての不満が再燃していきました。
子どもが産まれてからというもの、夫婦2人とも子育てで精一杯になってしまい、セックスの機会が減っていたという事はあります。でも、ある時気づいたのです。
当初から里香に対して抱いていたネガティブな感情は、自分が思っている以上に大きく、いつの間にか、セックスに誘うどころか、キスやスキンシップ、肌に触れることさえできなくなっていたのです。
皮肉なもので、『子育て』という麻薬によって、自分の感情が麻痺していたのです。
そんな状況もあって、俺は心機一転、新築のマイホームを購入することで、夫婦としても、家族としても立て直しをすることにしました。
子ども達が小学校高学年の頃でした。
しかし今思えば、それが離婚の決定打になったのかもしれません。
自宅の購入は、夫婦関係を改善する妙薬にはなりませんでした。
里香は、俺がやっとの思いで購入した新築のマイホームを、日を追うごとにゴミ屋敷にしていったのです。
当時、俺が最も辛かったのは、その散らかった家に『ただいま』と帰宅しなければいけないということでした。自分の頑張りを否定されるようで、辛いことでした
もちろん、すべての家事を妻に任せていたのではありません。結婚以来、家計管理や掃除機、トイレや風呂などの掃除、洗濯、ごみ捨てなどは俺が担当していました。
夫婦の離婚の理由は1つだけではありません。ただ結果として、この先、妻と2人生きていく将来に嫌気がさし、最終的に離婚の意思を妻の里香に伝えました。
自分の中で、コップの水が溢れるように、我慢の限界を超えてしまったのです。
夫婦は、子育てによって一時期、子どもだけに目が行きセックスレスになる時期があるかもしれません。
しかし、やがて子どもに手がかからなくなり、再び、夫婦が見つめ合うことができるなら、セックスレスを解消できるのかもしれません。
俺たちにはそれができなかったのです。
セックスレスの心の隙間を埋める女性・・・
そんな時、現れたのが奈美恵でした。
奈美恵とは趣味の音楽サークルの活動を通じて出会いました。
40代の半ばには到底見えない若さと美貌。
控えめなイメージながらも、同年代の中ではひときわ目を引く存在でした。
奈美恵も当時はまだ結婚していましたが、夫とは不仲で別居し、ちょうど一人暮らしを始めた頃だったようです。
そういった状況もあって、いわゆる『不倫関係』になるまで時間はかかりませんでした。
仕事や趣味のサークルの帰りに俺が彼女の家に通う、といった逢瀬が始まりました。
そして出会うたびに何度も求めあいました。
2人はセックスに研究熱心だったこともあって、貪欲にセックスの快感の『高み』を追い求めていました。
いつだったか、奈美恵は俺にこう言ったことがあります。
奈美恵 「今まで生きてきた中で一番気持ちいい。」
男にとってそれは最高の誉め言葉で、とくに年齢を重ねた女性から言われるのは、とても嬉しいものです。もちろん『不倫』という特別なシチュエーションではありましたが、それを差し引いても、毎回、同時に果てることができるくらい、2人の身体の相性は悪くなかったのです。
それから更に数年が経った頃には、俺と奈美恵はそれぞれ離婚して、程なく一緒に住み始めました。互いに離婚は大変だったこともあって、やっとの思いで手に入れた穏やかな日常でした。
奈美恵とは、もともと趣味を通じて出会ったこともあって、当初から友達感覚でしたが、時が経つにつれ、『不倫』という特別な関係からはじまった『恋』から、『人生を共にするパートナー』『穏やかな愛情のある関係』へと関係は変化していきました。
そして、日本の多くの夫婦やカップルも当てはまるのかも知れませんが、時が経つとともにセックスの頻度は減っていき、一週間に2回だったのが、いつの間にか10日に1回程度に減っていました。
俺「なんかごめん。最近、つきあい出した頃より、めっちゃ回数減っているよな。言い 訳じゃないけど、冷めてきたとかマンネリとかじゃなくて、年齢とともに性欲が減ってきてるみたいやねん。おまけに『勃ち』も悪いし、若い時ほど、感度が鈍ってきているというか・・・最後までイかない時もあるし。情けないけど・・・」
奈美恵「いいよ、全然。気にしないで。無理しなくていいよ。私、何もしなくても抱きあうだけで充分だからね。」
奈美恵はそう言ってくれました。
でも俺は、回数が減った言い訳を『加齢による性欲の減退』ということにして奈美恵に話しました。本当はそれだけでは無いのだけど。
セックスレスを解消する魔法の薬・・・?
俺は、男性目線でのセックスレスの原因は4つあると思っています。
- 加齢によって男性ホルモンが減少したことによる性欲の減退。
- (視覚などの)刺激に慣れてしまい、勃起しにくい。マンネリ。
- 刺激は受けているが、高血圧などの要因により、完全に勃起しない。(ED)
- 他にセックスする相手ができた。
俺の場合は、①と③もあると思いますが、やはり②がメインの理由だと思っています。
残念ながら男性は、愛だけがあっても刺激がなければ勃起しません。
『愛』だけでは、セックスができないこともあるのです。
そこで、俺は何とかこの状況を打開しようと、考えました。将来、完全にセックスレスになるのは嫌でしたからね。
たぶん、一般的な方法としては、マンネリを解消するために、セックスする場所を変えたり、パートナーに協力をしてもらって、色々と刺激が出るような方法を試すのだと思います。
もちろん、それは有効な方法だと思います。
でも、俺はそれだけでは駄目かなと思って、奈美恵に内緒で、ある方法を試しました。
ある時、行為が終わると、俺は奈美恵に聴きました。
俺「今日、どうだった??何度もイってたんじゃない?」
奈美恵「え、うん。今日、すっごく良かった。いつもより硬くて・・・
それが良いところに凄く当たって・・・。どうしたの、今日?」
効果は上々だったようです。
実は、事前に病院である『青い錠剤』を処方してもらったのです。
それはバイアグラ・ジェネリック50mg。抜群の効果でした。
少しの刺激で、20代の頃の勢いが戻って、途中で勃起が続かないことの心配をすることなく、男性としての自信にもつながりました。
そういった意味では、勃起力だけに効くのではなく、メンタル面にも良い影響を及ぼしてくれているのです。
それ以来セックス時、毎回服用する訳ではないのですが、数回に1回、奈美恵に黙って服用しておくのです。そうすると、
奈美恵「今日、飲んだでしょ?(笑)」
と奈美恵に突っ込まれます。それは恥ずかしくもありますが、何より、奈美恵に喜んでもらえるのは、やはり男として嬉しいことです。
俺は製薬会社の回し者ではありませんが、世界中でこの『青い錠剤』が開発後何十年も売れまくっているのが納得です。
繰り返しますが、『愛』だけではセックスレスは乗り切れないと思っています。
セックスレス解消には様々なアプローチがありますが、『バイアグラ』はその解決策として、即効性のある方法の一つかと思います。
夫婦のセックスがマンネリ化してしまい男性としての自信を失いつつある人は
是非1度「バイアグラ」を試してみて下さい。
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