前回の続きです。
2年以上のセックスレス
真由美の妊娠後、本格的な「セックスレス」夫婦となった僕ら。
「子育て」と言う、共通ミッションの様なものがある為
夫婦仲は悪くはない。
しかし、肝心の夫婦の営みとなると妊娠後から「ゼロ」の状況。
夫婦として最後のセックスをしてから、2年以上が経過した。
その間、僕は何度も真由美を誘いました。
ある日は少しでも真由美に睡眠の時間をと思い、慣れない家事や子供の寝かしつけなどを
全て行い、万全な状態で真由美を誘ってみたりしました。
しかし、そんな日でも真由美は変わらず
「寝かせて欲しい・・・」
気持ちは分かります。。。
しかし僕は正直、イラついていました。
「寝てるじゃないかと・・・」
僕の仕事は朝が早く、毎日5時過ぎには起きる仕事です。
真由美は妊娠後から1度たりとも起きた事はありませんでした。
子供が小さなまだ、授乳が必要な時は分かります。
たしかに夜中に子供に起こされて大変そうでした。
しかし、産まれた子供は卒乳もして、夜泣きも少しづつ減ってきていたのです。
多分50回近くセックスを断られた僕はある日言いました
「真面目な話をしたいから、少し話が出来ないか?」
話し合い
そうして、真由美と真剣な「セックスレス」の話合いとなりました
僕「夫婦として2年以上もセックスをしていないのは本当にキツイ」
真由美「子育てでいっぱいいっぱい。セックスの時間があれば寝ていたい」
僕「今まで以上に家の事は協力する。真由美が寝る時間も確保する、だからセックスを拒否しないで欲しい」
真由美「それはありがたいけども、授乳などもあって気分が全く乗らない」
話し合いは平行線でした。
そしてこの話し合いで僕は理解しました。
気分が乗らない
これが答えなんだなと。。。
睡眠不足やホルモンバランスなどの影響である事だと思いますが
気分が乗らないと言う事はつまり、やる気が無いと言う事です。
お互いに愛を誓った夫婦が「気分が乗らない」
この一言で夫婦の共同作業を放棄するのです。
僕はその日の夜、お風呂に入りながら泣きました。
成人した大の大人が「セックス」の事で泣くとは思いもしませんでしたが
シャワーを浴びながら涙を流した事を今でも覚えています。
夫婦では無く漫才コンビ?
「セックスレス」の話し合いは何度か行いましたが、真由美の今はセックスしたくない
は変わらず、平行線のまま気が付けば3年のセックスレス夫婦になっていました。
その間ですが、ハグはもちろん、キスや手をつないだり、夫婦のスキンシップは「ゼロ」です。
自分の妻の体に触れたのはもう3年以上前になりました。
しかし、夫婦としてはまともでした。
まるで漫才コンビの様に
子育てをする時はお互いテキパキと分担した作業をこなし、保育園に入った子供のお迎えや家事の分担、子供の行事なども
舞台に上がる漫才師の掛け合いの様にこなしていきました。
周りから見たらいい夫婦に見えたと思います。
いい奥さん、いい旦那さん・・・・
しかし、「子育て」から解放されると、長年コンビを組んだ漫才師の様に
ピタッと会話は止まり、お互いに好きな事に時間を使う。
テレビで見る漫才師の舞台裏の様な夫婦です。
その頃の僕はセックスを断られて、心がバキバキに折られた状態で
もう真由美とセックスをしたい。と言うモチベーションすら失っていたのです。
「セックスレス」離婚
セックスレス離婚
結婚した当初、付き合っていた頃の僕からは想像も出来ない言葉でした。
体の相性が良いと思って結婚した真由美とセックスはおろか、キスやハグすらのスキンシップすら無くなるとは・・・
日本の法律では「セックスレス」の定義は約6ヵ月と言われているそうです。
場合によっては慰謝料も請求できると聞きました。
子供はすくすく成長し、我が子ながら本当にかわいい。
しかし、まだ25歳と30歳の夫婦。この先、一生夫婦生活が無いと考えると僕の我慢は限界に達していました。
気が付くと役所に離婚届けを取りに行っていました。
そして、ある日の夜真由美に突然離婚を切り出しました。
真由美はソファに寝ながら笑いながらテレビを観ていました。
子供は就寝しています。
「真由美、本気だが離婚してくれ。何度も話をしたセックスレスのストレスが限界だ」
「親権は争わない。子供は真由美が引き取ってもらって構わない」(これは父親が親権を取るのは非常に難易度が高いと聞いたため)
「子供は2人の子供だから責任を持って僕も一緒に育てる」
「慰謝料などは無しにして、円満に協議離婚にしたい」
こんな事をザーッと言ったと記憶しています。
真由美は青天の霹靂と言う感じでした。

夫婦になって初めて慌てた顔をしていたと思います。
「まさかそこまでセックスについて思い悩んでるとは思わなかった」
「私も歩み寄りをするから、子供の為にも離婚は考え直してほしい」
真由美は離婚したくないと言う返事でした。
夫婦の価値観の違い
僕が離婚を切り出した事で真由美も「セックス」について歩み寄りをする
これは見ている人の中には「良かったね」「これでセックスレス脱却だ」と思う人もいるかもしれません。
しかし、結論として僕らは離婚しました。

たとえ話になりますが、皆さんも1度は経験した事ありませんか?
バイトや仕事先から使い勝手良く使われていて、待遇や業務内容の変更を打診しても
働いている期間は一切受け入れられず、いざ仕事を辞めると言うと慌てて、今までの打診を
飲むと言い出す会社。
僕は社会でも経験した事があります。
離婚を切り出した時の真由美の反応は正にこれでした。
もう手遅れだったのです。
会社も同じだと思います。仕事を辞めると切り出した社員の心を戻すのは容易ではありません。
僕も何度も断られた事で心も折られてしまい、一番大切な真由美に対する愛情まで失ってしまっていたのです。
僕らは協議離婚しました。
セックスレス以外は特に問題があった訳では無いので、一般的にみると円満離婚の類です。
離婚の原因を聞くと良く「価値観の違い」と言う言葉が出ますよね?
僕らの場合「セックス」に対する、お互いの価値観の違い
これが離婚の原因でした。
離婚後
離婚後ですが、僕は精神内科に通いました。
世の中の女の人が信じられなくなっていたのです。
離婚後、1度だけ風俗に行きました。
しかし、セックスレス3年でメンタル的にダメージを受けていたのか
僕は全く反応しないまま、終わりました。
「セックス」が出来ない身体になってしまった・・・

25歳で病院に通い、心のケアをしました。
今僕は33歳になります。
離婚後、3年かけて治療をし、離婚から5年経ってまた再婚をしました。
今の妻との間には子供が1人います。
バツイチ子持ちの結婚で、現在の妻は初婚です。
もちろん結婚前に全てを話ました。
僕が「セックスレス」が原因で離婚した事
夫婦のスキンシップがゼロで、心が病んでしまった事
付き合っていた妻は
「信じられない。私ならそんな寂しい想いは絶対にさせない!」
と強く言ってくれました。
僕もその言葉を信じて、重い腰を上げて、再婚しました。
前振りをした状態での再婚でした
(今度は絶対に失敗しない・・・!)
そう思って結婚して3年・・・
実はまたセックスレスになっています・・・・
これは、また別に再婚後のセックスレス夫婦として書き起こししたいと思います。
最後に
思えば、成人してから10年近く「セックスレス」に悩まされています。
僕の人生振り返ると常に「セックスレス」です。笑
これを見ている同じセックスレスに悩む人が少しでもこんな奴もいるんだな
頑張ろう
と思ってもらえれば幸いです。
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