結婚前からセックスレス・・・結婚後サレ側になった男の話(最終話)

レス体験談

前回のお話

結婚前からセックスレス・・・結婚後サレ側になった男の話(その2)
結婚前からセックスレスだった男性。遠距離恋愛を経てようやく会えたがなんだか様子がおかしい・・・

遠距離恋愛中の彼女が怪しい・・・

久しぶりの再会を楽しみ、いつもの日常に戻った私は、部活動と就職活動に勤しんでいた。

部活動では、大会に向けた練習がより一層厳しくなり、レギュラー争奪のため部内でもギスギスした雰囲気が流れていた。

また就職活動も、彼女がいる九州の企業も考えたが、自分が希望していた企業を優先的に考え、就職活動にも熱心に取り組んでいた。

就職活動に悩んでいた私に、就職活動の方法や面接の対処法など詳しく教えてくれたり、支えてくれたのは彼女だった。

そんな彼女の様子がだんだん変わっていった。

毎日欠かさずテレビ電話をしていたのに、

「会社の飲み会があるから今日は電話できないや。部活で疲れてるだろうから先に寝ててね!」

今までどんなに疲れてても、欠かさず電話をしていたのに、電話できないとの連絡。

珍しいな・何かあるんだろうかと心配していたが、私自身も正直身体が疲れていたこともあり、その日は怪しむことなく寝てしまっていた。

飲み会は数日おきに開催されていたが、怪しんだところで解決することでもなく、連絡できる時に連絡してくれたら良いやと考えるようにしていた。

今思うと、これは会社の飲み会ではなく、今後浮気相手として浮上してくる人物なのであった。

大学卒業・社会人へ

彼女は頻繁に飲み会に参加していたが、大学の先輩からも社会人になったら飲み会の回数は多くなると聞いていたので、怪しみながらも彼女には何も言わず過ごしていた。

彼女も飲み会が終われば連絡をくれていたので、特に心配はしていなかった。

私は、大学最後の試合も終わり、就活も無事希望する企業に内定をもらい、後は学生生活を満喫するだけだった。

友人との卒業旅行も計画し、就職先の研修にも参加するため、忙しい日々を送っており、彼女からも卒業お祝いとして、社会人で必要になる時計と名刺入れをプレゼントしてもらい、付き合って半年の時に再会した以来会うことはできていなかったが、充実した日々を過ごすことが出来た。

社会人になると、正真正銘の一人暮らしを開始。

会社の近くの1Kで私は一人暮らしを始めた。

友人の結婚式へ

社会人になり、私も会社の研修や、上司との飲み会があり忙しい日々を過ごしていた。

彼女との連絡も欠かさず行っていた。

私が社会人となり、1ヶ月が過ぎた時、共通の友人の結婚式に二人で参列する事になった。

私が住んでいる所の近くで結婚式が行われるので、彼女とは私の部屋に泊まることに。

約半年ぶりに再会した。

結婚式の前日も彼女は仕事が忙しく、終電の新幹線で私の住んでいると所まで来てくれた。

半年ぶりに会える嬉しさと、やっと一人暮らしができ、彼女とようやくセックスができることに期待を込め、早く来ないかと気持ちを高ぶらせながら彼女が来るのを待った。

「駅に着いたよ!」

彼女からのLINEを確認すると、私は駅までダッシュで彼女を迎えにいった。

彼女を駅で見つけると、久しぶりの再会に嬉しくなり、

周りの目も気にすることなく、彼女と抱き合った。

晩御飯を食べていなかった彼女は、家でゆっくりしながら食べたいらしく、コンビニで晩御飯を購入し、手を繋ぎながら家まで帰った。

家に到着すると、我慢していた性欲が爆発し、玄関で彼女とキスをして盛り上がったが、

「お腹空いたし、先にご飯食べよ!」

と言われ、私も渋々我慢し彼女は晩御飯を食べていた。

私は彼女の近くでお酒を飲みながら、日々の愚痴や今までのことを彼女と振り返りながら話をしていた。

「この部屋があったら、いつでも会えるね!休みができたらお金かかるけど、こっちにくるね!」

彼女はそう言い、私もその言葉に嬉しくなり、遠距離恋愛は続くが大丈夫だろうと思っていた。

「仕事も大変だって、移動も疲れて眠くなってきた」

彼女はそう言い、すぐに眠ってしまった。

私は高まった感情をどう抑えたら良いか考えていたが、彼女の立場に立てば疲れている時に無理やりセックスすることは違うと思い、私も彼女の隣で眠った。

次の日、朝から彼女は美容院でヘアセットがあり、起きたらすぐにシャワーを浴び、美容院へ向かった。私も準備を行い、共通の友人の結婚式に2人で参列した。

彼女と私は違う席だったが、それぞれの友人と結婚式・披露宴を楽しんだ。

2次会が開催されるようだったが、事前に彼女と話し合い、2人とも不参加にしていた。

しかし彼女は、久しぶりに会った友達との時間が楽しかったようで、急遽参加することに。

事前に話し合って2次会には不参加と言っていたにも関わらず、急遽変更すると言った彼女に私は腹を立ててしまい、披露宴会場で彼女と喧嘩をしてしまった。

「先に帰る」

私はそう彼女に言い、先に家に帰った。

2人でゆっくり過ごすことができると思っていた私は、腹が立ちイライラしていた。

家に着き、イライラしていた気持ちをどう収めようかと考えていた私は、

彼女がいつも音楽を聞くために使っていた、キャリア契約をしていない昔の携帯で音楽を聴こうと思い、携帯を手に取った。

「昔の写真でも見るか・・・」

そう思い、音楽を聴きながら画像フォルダを見ると、衝撃的な写真を見つけてしまった。

浮気発覚

彼女の携帯の中には、衝撃的な写真が。

男性との2ショットで、彼女が嬉しそうに男性に身体を寄り添っている写真だ。

「嘘だろ・・・」

私は何も言葉にすることが出来なかった。

色んな感情が頭を駆け巡る。

「これは浮気なのか?それともただ単に仲の良い友達なのか?」

私は浮気ではないことを信じながら、彼女が帰ってくるのを待った。

「ただいま〜!」

彼女は2次会が楽しかったようで、酔っ払いながら帰ってきた。

彼女は私が腹を立てている事にも気づかず、2次会での様子を私に話し始めた。

「話がある。」

私は、彼女の話を遮り携帯画面を彼女に見せた。

「これはなに?」

彼女の赤く酔っ払っていた顔は、一気に白くなった。

「なんで人の携帯を勝手に見ていたの?」

この返事の返し方は浮気確定だ。

「この人は誰?」

私は携帯を見たことへの罪悪感も持ちながら、彼女のペースに持っていかれないように写真の男性が誰なのか問いただした。

「ただの会社の先輩。酔っ払って介抱してもらった時に写真を撮っただけ・・・」

彼女はそう言ったら言い逃れできると思っていたのだろう。

私は写真以外にも決定的な証拠になるものを彼女の携帯から見つけ出していた。

彼女の昔の携帯にはLINEが残っていた。

「じゃこのLINEはなに?」

私は、彼女のLINEのトーク画面を見せた。そこには信じられないことが書かれていた。

「今日はありがとうね酔っ払っちゃた♡

○○さん本当にお酒強いですよね!今日もカッコよかったな〜!

次いつ会えますか?楽しみにしています!」

「来週の日曜日会えますか?私寂しくって・・・

 ○○さんに甘えたいな〜!」

彼女の顔はさらに白くなった。

「それは・・・」

浮気の決定だ。

私は彼女がどういう反応をするのかしっかり目に焼き付けた。

「もう終わりにしよっか・・・」

私は彼女にそう言った。

彼女は黙り込み、なかなか話そうとしない。

「もう遅いし、今日は泊まって行ってもいいけど、明日には帰ってね。」

私はそう言い、彼女と距離を取ろうとした時、彼女が私の手を引っ張り、こう言った。

「出来心だったの!会えない寂しさを埋めようと思っただけ。あなたが1番だし、ずっとあなたのことを思っている!仕事の疲れが溜まって、ちょっと心が揺らいだだけなの!信じて!」

恋愛映画でも観ているようだった。

私は彼女が言っていることが理解できなかった。

「別れたくない。ずっと一緒にいたいし、離れたくない。別れるなら死んだほうがマシ」

「この人の連絡先・写真も全部消す。この人とはもう会わない。だからお願い。別れないで」

彼女は泣きながら、私に迫ってきた。

「浮気したら終わりだよ。だってその人に心奪われてるじゃん。僕よりその人の方が寂しさ埋めてくれるんでしょ!その人のところに行ったらいいじゃん」

私は彼女にそう言い放った。

「分かってくれないだね。じゃ私死ぬわ・・・」

彼女はそう言うと、キッチンへ行き包丁を持ち出した。

「それはやめて!」

私は必死に彼女を引き留めた。

「だって別れるんでしょ。あなたと別れるくらいなら死んだ方がマシ。お願い止めないで」

彼女はそう言い、包丁を離そうとしない。

さすがにやばいと思った私は、彼女に申し訳ないと思いながら、学生時代に培ったパワーを使って彼女と包丁を引き離し、彼女をベットに投げ飛ばした。

「お願い・・・お願い・・・」

彼女は泣きながらボソボソ何か言っている。

「なんて?」

私はとりあえず気を鎮め、彼女の言っている事に耳を傾けた。

「お願いだから別れないで。あなたを愛しているの」

彼女はか細い声でずっとそう言っていた。

彼女の携帯を見なければこうはならなかったのかと後悔の気持ちや、どうすればいいんだという焦りの気持ちが私を押し潰していた。

「じゃこれからどうするの?」

私は彼女に問いただした。

「別れたくない。連絡先。写真は消す。飲みにもいかない。」

彼女はそう言った。

「本当に別れたくないんだね。じゃ別れないけど、連絡先と写真は消して。付き合いがあるから飲み会には参加していいけど、必ず帰ってきたら連絡して。それが別れない条件」

私は人が良いのか、彼女にそう言ってしまった。

「本当に別れない?連絡先はいますぐ消す!写真も消す!」

彼女はすぐに行動に移した。

全ての写真の削除と、連絡先のブロックをしていた。

「本当にごめん。これからはもっとあなたとの時間を大切にする!」

そう言った彼女に不信感を持ちながら、私は彼女と別れない判断を下した。

その日の夜、初めて彼女からセックスしようと求めてきたが、さすがにこの喧嘩をした後にできないと思った私は、セックスを断ってしまった。

結局次の日も彼女とはセックスを行わず、彼女は九州へ帰っていった。

今思うと、この時にセックスしていればセックスレスにならなかったのだろうか。

この時、彼女とは1年セックスをしていなかった。

彼女はその男とセックスをしているとは知らず。

結婚・セックスレス・離婚

浮気発覚した後からの彼女は、改心したのか毎日欠かさず電話をかけてきてくれていた。

私も会社の飲み会で疲れて帰ってきても、必ず連絡するようにしていた。

彼女も改心したし、私も早く結婚したい願望があったため、就職して1年が経ったある日、彼女にプロポーズした。

彼女は指輪を見た瞬間、涙を流して喜んでくれた。

両家両親への挨拶も終わり、あとは結婚式と一緒に暮らす家探しのみだった。

キリの良いタイミングで退職したいと彼女からの要望もあり、籍を入れていたが、4ヶ月別々に暮らしていた。

別々に過ごしていた期間は、結婚式の準備に忙しく、それぞれが招待状を準備したり、できるだけお金をかけないように自分達でできることはするようにしていた。

結婚式も無事終わり、その日は式場が経営するホテルに泊まった。

新婚初夜は大事と聞いていた私は、疲れていながらも彼女にセックスしようとお願いしたが、彼女は、

「今日は朝早かったし、疲れたから、明日にしない?」

彼女はそう言い、別々のベットで眠った。

彼女との生活は順調に進み、楽しい結婚生活を送っていたが、セックスだけに不満があった。

結婚して最初の頃は1日に何度もする日もあったが、半年が経つと、セックスの回数は激減した。

彼女からは、

「疲れから嫌だ。週末にしよ?」

「子供はまだ欲しくないから、そんなに焦らなくていいんじゃない?」

まだ年齢も若いこともあり、私も焦る必要はないと思っていたが、あまりにもセックスの回数が少ないことには焦っていた。

結婚生活は1年が過ぎ、セックスの回数は月に1回あれば良いかくらいの回数だった。

私は彼女に何度も、

「セックスの回数増やしてほしい」

とお願いしたが、彼女からはいつも同じ回答だけだ。

「疲れているし、そんなに私セックス好きじゃないんだ。」

そう言われてしまうと何も言い返せなかった。

彼女は仲の良い友達の家に行くと言い、外泊することが多くなっていた。

私も知っている友人だったため、友人に確認すると、

「ちゃんと来て、2人でお酒飲んだよ!安心しな!」

と言っていたので、私は安心して外泊することを許していた。

これが間違いだった。

彼女は友人に、

「旦那から連絡が来ると思うから、遊びに来ていると言っといて!」

と言っていたようだった。友人には私の束縛が激しいから息抜きしたいから、遊びに来ていると言っておいてとお願いしていたそうだ。

彼女は友人にも嘘をつき、ある人の家に泊まっていたようだ。

その相手は、結婚する前に浮気をしていた相手だ。

浮気相手は、会社の転勤で私たちが住んでいる近くに配属されていたようだ。

連絡先をブロックしていたはずだったが、私にバレないよう解除し、連絡を取り合っていた。

そして、彼女は浮気相手の家に泊まり、その相手と何度もセックスをしており、その疲れがあったから私とのセックスは断っていたようだ。

また私を男として見ることができず、セックスをしたいと思わなかったようだ。

私は何も知らず、ただ単に彼女とセックスレスになっただけだと勘違いしていた。

結婚して女性が男性に求めているのに、男性がセックスしてくれないと言うパターンのセックスレスは聞いたことが、今回はその反対だ。

何度も彼女に求めても相手にしてくれない。自分に色気がないのか・どうすれば彼女は私とセックスしてくれるかと必死に考えていたが、意味がなかった。

私は、セックスレスで彼女と離婚した。

離婚して半年が経ったある日、友人から衝撃的な写真が送られてきた。

「結婚しました!お腹には大事な命を授かりました!」

そう書かれた結婚の報告の写真だ。

私はその時に、彼女が浮気相手と浮気していたことを知った。

その後の彼女は、私との結婚生活中に浮気していることが友人にもバレてしまい、今では友人とは疎遠になっているようだ。

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